父、赤枝日出雄のこと。赤枝 恒雄
赤枝医学研究財団 前顧問 赤枝 日出雄、父のことを、母はよく「日傘みたいな人」だと皮肉っていたのを思い出します。
外では明るくいい顔をして、家に帰ると傘のように閉じるからと笑っていました。一方、患者さん達が父のことを「神様だ」と評するのを随分聞かされました。それほど患者さんには一生懸命向き合っていました。
婦人科の不定愁訴は、どこの病院でも更年期障害とか自律神経障害と診断されあまり真剣に扱ってくれないのです。しかし父は、それら不定愁訴の患者さんに慢性の骨盤内炎症があることを見つけ出し、その方針に従って治療して見事たくさんの患者さんを治療することに成功しました。こうした治療記録は『知られざる婦人病・不定
愁訴』(英語版書名:『CHRONIC PELVIC INFECTION (CPI)』)という本にまとめられて発表しています。
患者さんの訴えに正面から向き合い、夜中でも厭わずインターホンで起こしてもらい、夢の分析からも患者の心の傷を見つけようとしました。こんな父だから家族は犠牲になりました。父に遊んでもらった記憶はあまりありません。しかし患者さんを健康に導こうとする父の医療は正に全人的医療そのものでした。その医療人としての心構えを私も持ちつづけて、この先も診療に当たりたいと思っています。
赤枝医学研究財団 創設者 赤枝 日出雄 経歴
- 昭和12年3月 九州帝国大学医学部卒業
- 昭和19年2月 医学博士号を授与される
- 昭和33年4月 徳島県医師会准看護婦養成所所長昭和46年4月 日本母性保護医協会理事
- 昭和55年4月 徳島県医師会副会長
- 昭和58年12月 雙光旭日章受章

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